神戸市営地下鉄とは

神戸市営地下鉄は、神戸市交通局が運営する地下鉄です。神戸市の中央区、兵庫区、長田区、西区、須磨区、の5区に路線があり、4路線を所有しています。そのうち西神延伸線・西神線・山手線は「西神・山手線」として一体的に運行されているため、実質的には海岸線と合わせ2路線があります。新興住宅地として開発された北区では、北神急行電鉄北神線が、西神・山手線と相互直通運行しています。長田区といえば、阪神淡路大震災で陥没した大開駅の光景を思い出します。私は、明石で被災しましたが、何駅分も徒歩で通勤しましたので、陥没した窪みに落ちた軽自動車が脳裏に焼き付いています。
復興が進み、神戸市営地下鉄は、新神戸から西神中央までの22.7kmを運行する西神・山手線と三宮・花時計前から新長田までの7.9km
を運行する海岸線を保有しています。海岸線は、都営大江戸線や大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線と同じリニアモーター式の地下鉄で「夢かもめ」という愛称で親しまれています。

地下鉄の父 早川徳次

先日NHKで、その時 歴史が動いた「都会の地下に夢をもとめて〜地下鉄の父・早川徳次〜」を観ました。イギリスでの見聞をもとに、日本で初めての地下鉄を建設した事業家・早川徳次(のりつぐ)の物語です。東京の銀座線に今も残るトンネルの検証を交え、早川が地下鉄にこめた理想と信念が描かれていました。事業家・早川徳次がイギリスに留学していた頃、東京では路面電車の大混雑が社会問題と化していました。人の暮らしの質を高める為には、ゆとりが必要であることを痛感し、地下鉄建設に情熱を燃やします。さまざまな苦労を乗り越え、昭和2年、浅草−上野間に日本初の地下鉄を完成させます。早川が目指したのは安全性や快適性を重視し、人の暮らしの質を高める地下鉄でした。早川の理想と信念によって作られた地下鉄は、東京大空襲の時には、地下に逃げ込んだ人々を、非難させる為に休みなく運行し続けたそうです。そして、約80年前に作られたトンネルは、今後100年は使い続けることができるそうです。神戸市営地下鉄を想うとき、震災と非難を経験した一人として、とても感慨深く感謝の念を抱きました。

周辺プレイスポット

神戸は、海と山に囲まれた美しくモダンな街です。神戸市営地下鉄は、そんな神戸のスポットに案内してくれます。神戸市営地下鉄は、全国に先駆けて、女性専用車両を平日・土休日を問わず、終日運行させています。実に神戸らしくオシャレでジェントルな印象を持ちます。神戸には風光明媚なスポットが街と隣接していますが、神戸市営地下鉄の駅から歩いて行けるスポットをご紹介しましょう。一つは、「布引の滝」の「雌滝」です。新神戸駅からわずか10分で、これだけ巨大な滝が存在することに驚きます。43メートルの高さから水しぶきを上げながら流れ落ちていく雄滝の様子は、実に風情があって見ていても一向に飽きません。次は、「新神戸ロープウェー」(神戸夢風船)です。新神戸駅に隣接しています。高度が上がるに連れて、ポートアイランドや神戸空港、その奥には淡路島までもが浮かび上がって見えてきます。夜には、神戸の百万ドルの夜景を堪能してみましょう。そして、「布引ハーブ園」です。新神戸ロープウェイを降りると展望レストハウスの他にも香りの資料館や森のホールなどレジャー施設がいっぱいです。是非訪れてみてください。

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